MENUのアーカイブで月別の記事を抽出できます。
2017.03.03
和泉学園の検証結果(上)――6年生が上級生意識を持てない施設一体型の矛盾が浮き彫りに

2月8日の教育委員会に、区内初となる施設一体型小中一貫校「和泉学園」の運営等に関する検証結果(2015年度)が出され、同月23日の区議会文教委員会で質疑が行われました。この検証結果の問題点を2回に分けてお知らせします。

6年生の大半が小中一貫校では学校生活が楽しいと思わないと回答

今回の検証は、5つの視点(※)から、全区で実施している教育調査をもとに、小学5年生~中学3年の5学年の児童生徒を対象に区全体と学園とを比較し行われています。ただ、結論は総じて「小中一貫校はうまくいっている」というものとなっていますが、調査結果には、施設一体型小中一貫校の矛盾が浮き彫りとなっています。

※検証の視点(要約)①学習効果、②児童・生徒の成長、③地域と連携・協働した学園運営、④施設・設備等の教育環境、⑤学園全体の活性化

施設一体型小中一貫校では、子どもの発達に関する問題、とりわけ小学6年生が日常的に中学生と自分とを比較する機会が増えるため、最上級生としての自覚を持ちづらくなるという問題点が、教育専門家から指摘されてきました。

実際の結果ではどうでしょうか。「自分のことが好きか」「努力すれば出来るようになると思うか」という設問に対し、学園と区全体を比べても6年生に大きな差はありません。(左下表)しかし、「中学校への期待が高まった」という6年生は31%しかおらず、同時に「小学校と中学校が一緒になって楽しい」と回答した6年生も34%しかいません。

多くの6年生児童が、自分を好きで自信を持つ気持ちが強い一方、小中一貫校が楽しくないと感じていることがはっきりと表れています。

専門家が指摘するように6年生が最高学年としての意識を持ちづらいという施設一体型小中一貫校の矛盾が改めて調査結果でも明らかとなりました。(次回へ続く)

プロフィール マサタケの政策 ブログ まさたけチャンネル Twitter リンク